高校求人

こんにちわ。

昨日、企業と高校の先生方との懇談会に出席してきました。

将来的に新しい若い力を入れたいと思っていますが、すぐには無理だし…。と、しり込みしていましたが、経営計画に来年4月に新卒者採用と掲げましたので、それに向けてのまず一歩です。

 

どんな人がうちの会社に必要か。

経営理念で、泉北ペットメモリアルは、命と絆を重んじ、愛と思いやりにあふれた社会を作ります。と、言ってますので、我が社では、もちろん、これに同調できる人が最低条件です。

高校の先生方は、学力というのをとても気にしておられるように感じました。一方企業は、学力より、周りのことに興味関心がもてるかとか、素直に聞く、話す、考える、謝る、が、できることを求めています。

そして、今の高校生はというと、何事にも興味や関心がそこまで旺盛ではなく、友人関係もとても稀薄なように感じられます。

進路指導室に来る子はまだいい。自分で就職なり進学なり、道を作ろうをしているから。でも、進路指導室に来ない子も結構いるようです。

 

さて、テーブル討論で同席した中に、若い男性がいました。着慣れないスーツに身を包み、とても初々しいというか、ちょっと堅苦しそうでした。経営者のおばさんやおじさん、白髪交じりの進路指導の先生の中で、背筋を伸ばして座っています。経営者と先生との討論に一生懸命耳を傾けます。

会社名と仕事内容を聞き、年齢を聞いたら19歳。高校卒業の新卒採用で働き始めたところとのことでした。

彼は、進路を考えた当初、専門学校に行くことを考えていたそうですが、周りに就職が決まった子が出てきて、このままの自分だと専門学校にも行けないのではないか、行ったところで、やっていけるのだろうか?と、考え、進路指導室に相談に行き、会社訪問をして、働いてみようかと思ったそうです。実際就職して、先輩が直接指導してくれるので一生懸命やってるとのこと。自分はまだ車の免許を持っていないので、助手席に乗せてもらってお客さんにところに連れて行ってもらったことがあり、そこで、自分が作業したものをこんな人たちが受け取っているんだと知り、嬉しそうに受け取ってくれた顔をみた時、仕事をしてよかったと感じ、今はずっと長くこの会社で働いていたいと思ってるそうです。

こんな、絵に描いたみたいなhappy体験は稀な例かもしれませんが、それをリアルに聞けたことに、とても感動しました。

彼は、学生時代には不遇や葛藤がたくさんあったことと思います。ついこの間までそれに甘んじていたであろう1学生が、大人に囲まれた場で緊張しながらも自分の言葉で思いを話してくれる様は、彼とは初対面でしたが、とてもとても成長されたのだと感じました。

友達の中には、いくら一緒に進路指導室行こうと声をかけても「俺はええわ」と、一向に動かない人もいるそうです。そういう彼らが口にするのは「なるようになる」だそうです。

「僕は『なるようになる』という言葉はきらいではないです。でも、この言葉は努力した人が言う言葉だと思うんです。そういう人が使ったら逃げてる言葉にならないと思うのです。」

と、19歳の彼が私達に話すのです。

なんというか、圧巻でした。大人を試しているわけではないのです。彼が友達と接して感じた素直は感想です。

先生方は生徒の成長に目を細め、企業側はこんな人材がいるんだ、と、希望を持つことができました。

会社に帰ってきて、この話を社員にしたら、「高校新卒って、どぉかな?ないかな?と思っていたけど、大学生より早くに育てられるかもしれませんね。車の運転免許だけは取ってもらわないと困りますけどね。」と、社員は社員で自分の考えを素直に話してくれて、「へぇ。採用に関してそんなこと思ったんだぁ。」と、ちょっとうれしくなりました。

高校の先生からは「インターシップは受け入れてもらえますか?」と、聞かれ、「オォ!そんなことできる会社になった?素晴らしい成長♡」と、なんだかむずがゆい感じがしました。

 

未知の世界、採用。新卒。それにかかわる人たちとの話はとても新鮮でした。

若干無理して出かけた懇談会でしたが、とても有意義でした。

 

愛と感謝を込めて…

安希

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