工事2

解体が始まり、柱が補強され、壁ができてきました。
1階フロアのみのリフォームなので、あそこを残しながら、ここを解体しながら…、進めていくようです。
リアルに部屋ができてくると、「あんなふうに使えるかな?こうした方がいいのかな?」と思いが湧いてきます。
普通なら、設計図面が出来上がってるので、その通りに進めるのみですが、父の思いを聞いてる二人が、私と打ち合わせをしてくれて、Tくんが変更仕様のプラン図をあげてくれました。
社員さんと一緒にそのプラン図を検証したのですが、二人の意見ではNG。良い案だと思ったのですが、残念でした。
さて、そのことを父と共通理解としなければなりません。
予想通り、「これで行こうや。ま、しゃあないんちゃう?」との回答を、ここが不安、これでは思う事が十分にできない。構想を練りだした頃の一番初めのプランが妥当だよ。ってか、それしか、私たち、お客さん、建築士、工務店、みんなが満足できる物にはできないよ。と、できるだけ冷静に話をしました。
「そこまで言うなら、できないのやろう。ま、最初のプランは悪くなかったからな。」と、一応の納得をしてもらうことができました。
ほっとしました。
これを話した時、頭においていたのは、私が作った経営理念。
そうなんです。父の思いを取り入れようと図を変えることにしたのも、経営理念にもとづいて。その変更図を採用しなかったのも経営理念に従ったまでのこと。
NGの話をするにあたり、先日の経営方針のセミナーで勉強した、決算書の数字や稼働率など、将来の見込みも踏まえて得策でないと判断することができました。だから、変更図を採用できないとの決断に、自信と確信がありました。
「何となく…やりたくない」のではなく、「できない」根拠をもつことができました。
理念でごはんは食べられないけど、理念は迷った時の道標になる。
社員さんにも話をしました。
ずっと長く勤めてくれている彼に、経営幹部として会社をみていくつもりはあるかと。
嫌がると思っていたのですが、言われたくないとは思っていたようですが、時は訪れたと思ってくれたのを感じました。まだ、気のせいかもしれませんが…。
理念や方針の話を少しずつ共通理解していけるように…。彼が私の思いを汲んでくれたらとっても心強いです。
流れがかわるかな…。
愛と感謝を込めて…
安希

誕生日♪

今日は私の誕生日。随分大きくなってしまいました。
facebookでも、メールでも、本当にたくさんの方からお祝いしていただけました。
嬉しいですよね。
「おめでとう」って言ってもらえるのは幸せだなって思います。
朝、娘から可愛いデコレーションメールが届きました。
嬉しかったですね。
普段は不機嫌なことが結構多いKちゃんですが、可愛い可愛い娘です。言葉で伝えられたら泣いてしまうかもしれないですね。
息子達は、手紙を書いてくれているそうです。今朝、そう言ってました。家に帰るのが楽しみです。
打ち合わせに来た建築士Tくんも、プレゼントを持ってきてくれました。どんな顔をして、私のプレゼント選んだのだろう?と、にやけてしまいます。彼が描いてくれたセッションルームに大切に飾りたいと思います。
工務店Sくんは、朝一番でおめでとうメールをくれました。誕生日を話した覚えはなかったのでビックリしました。彼のその気配りというか、観察力というか、脱帽です。
昨年の誕生日はどんなこと思っていたかな…?
まず、改装工事をしているとは想像していませんでした。そう考えると、よく踏み切ったなと、つくづく思います。
経営のセミナーに参加することも、想定外かな?勉強嫌いですから…。
たくさんの人とのつながりも一気に増えました。
一期一会、出会いと再会におおいに恵まれた一年を過ごさせていただきました。
さて、この一年はどのように過ごしましょうか?
経営の勉強会やセミナーに参加しています。たくさんの経営者の方々と接する機会に恵まれ、先輩や仲間に出会えたことで、私の人生観は大きく変わろうとしています。足元ばかりを見ていたのに、目を上げること、先を見ること、未来を創造することを学んでいます。
また、懐かしい再会、新しい出会いをたくさんしました。さすが、アクエリアスの時代。近くにも遠くにも繋がりを感じます。この出会いに感謝し、さらにたくましい繋がりとしてきたいと思っています。
学びと、たくさんの人との繋がりと、思いやりと親切を、大事に大事に育んでいく一年にしたいと思います。
最後に、誕生日はお母さんに感謝する日だそうです。
ちーちゃん(孫におばあちゃんと呼ばせたくなかった母の呼び名です)、
私は、学びと、たくさんの支えてくれる人たちと、あたたかい家族に囲まれる幸せを手にしています。この世に送り出してくれてありがとう。いろいろあるけど、私は幸せですよ。
愛と感謝を込めて…
安希

セミナー

週末は経営方針を作るセミナーに参加してきました。
4月にあった理念を作るコースの続きです。
理念のコースは、自分自身と向き合い、仕事をするにあたり、覚悟と決意をするコースでした。
私にとっては厳しいコースでした。
経営については無知で、ずっと「やりたくてやってるわけじゃない。」という思いをぶら下げていました。その思いを手放しすることができたか?といったらそうではないですが、私が私らしくこの仕事をすることができる。ということがわかりました。
方針のコースは、社内で理念に向かうルートを共有すること。その方法を勉強しました。
これがまた、私には厳しいコースでした。
なぜなら、私の思いと、父の考えるルートは別です。私の思いを描けば描くほどそれが明確になります。
最近も、父と意見が合わず、やっと芽生えた仕事に対する希望の芽を摘んでしまいました。
でも、たくさんの人の支えのおかげで、また新しい芽をつけました。
私にとっては大事な「芽」ですが、育てていけるか不安で不安で…。
私のこの芽を育てる栄養は、私が描いた経営理念ですが、私の会社には栄養を創る工程がありません。
その工程を確立しようというのがこのコース。でも、確立するには「話し合い」をしなければいけません。それも生半可な話し合いではなく、かなり重い話し合いをしなければなりません。
それができないのです。
難しいことではないはずのことです。でも、私にとっては非常に難しいのです。
私が会社に入った時に私が決めたことがあります。
「父に逆らわないこと」
同族会社の意見の対立は親子喧嘩や兄弟喧嘩になりかねません。感情的になりやすいのです。
父が私の敵なのではないのです。考え方の相違です。「卵が先か、鶏が先か。」その違いです。
逆らわないなら、父が言ったほうを先にすればよいだけのことです。だけど私は意志を芽生えさせてしまったのです。
セミナー中は、私の意志を明確にしていきます。具体的に、必要な物の優先順位を決めたりします。設備・人材・教育…。どれも必要です。でも、順位を決めるのです。父の意志はわかります。でも、私とは間逆です。
「あなたは一貫した思いと意志を持ってるのだから、きっと応援してくれますよ。」
サブリーダーの方が、私の複雑な心境を察して、そういってくださった一言で胸がいっぱいになりました。私の中に芽生えた小さな芽を祝福してくれる人がいること、仲間がいること…。また、泣いてしまいました。
結局方針は書けませんでした。
方針は、会社で父と社員さんと作るものだということでしょう。
話し合いなくして会社は成り立たないのです。当たり前です。それをしなければいけないのです。覚悟をしたのならやらなければならないのです。
本当に私はそんなに強くないのですが…。
昨日、建築士Tくんと工事をしてくれているSくんと、打ち合わせをしました。
父の思いを改装工事に組み込むためです。
二人は友人。私の思いを汲み取った上で、提案をしてくれました。
工事が始まって、どんどん進んでるのに、ここへきて大きな修正です。
けど、この修正なら、父と私と社員さんが、同じ方向を向くことができるのではないかと思います。
工事はセミナーの要素を凝縮しています。
工事の方針がやっと定まってきました。
経営の方向性も、定めなきゃ。がんばろ!
愛と感謝を込めて…
安希

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